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日本盆栽作家協会とは           

本協会は、盆栽の芸術的・社会的・国際的評価を高めるため、盆栽作家を養成・確立し、合わせて、作家相互の研鑽と親睦をはかることを目的としています。

山田登美男会長談話  ・盆栽作家協会設立の意義  ・活動と事業 ・沿 革
 
盆栽は作家なくして作品なし   作品なくして芸術なし  (山田登美男 会長 談話より)

 盆栽は、十年手元に持つと、真に自分の「作品」となります。十年といわないまでも、最低でも五年は手元に持って自分の「作品」として愛情をかけて欲しい。
それくらい心の余裕が無くては、楽しさがわいてこないし、心の眼も、真の審美眼も開けません。
そして、作家としての目的意識を持ち、個性的な作意と創意で作る。そこで初めて芸術たりうるものが誕生するのです。
日本盆栽作家協会は、盆栽界の発展のために真の盆栽の「作家」を育てていきたいと考えています。

盆栽作家協会設立の意義

 今日、盆栽は、小さなワクの中で、ひとにぎりの仲間と、楽しみを分かち合うだけのものではなくなりました。盆栽は、日本文化の一つの精華であると同時に、世界に向かってひらかれた普遍的な「緑の芸術」として、その美的・社会的・国際的価値を高める必要に迫られているといえるでしょう。
このことは、今日、地球的規模における環境保全が叫ばれている事実からもあきらかです。「緑化」はその中心的テーマとなっています。盆栽は、その緑化の「シンボル」としてもっとも適した魅力をそなえているものといえましょう。つまり、緑の芸術・盆栽は二十一世紀最大の人類の課題をリードする位置にあるのです。位置にふさわしい評価をえるためには、心ある人々の感動を呼び、生命に直接訴えかける力をもった質の高い作品を作出し、発表しなければなりません。それが、とかく利欲に傾きがちな人間の意識改革を先導し、人類社会に大きく貢献する結果につながるでしょう。切迫した環境問題は、すぐれた盆栽の出番を待っている、といっても過言ではありません。
したがって、こうした時代の要請に正しくこたえる態勢をととのえることが、今日の日本盆栽界に課せられた急務であると考えます。
態勢をつくるうえで、なすべきことは多々ありますが、まず出発点として重要なのは、「盆栽作家」というものの存在を確立することです。作家なくして作品はなく、作品なくして芸術はありえないからです。盆栽人みずからが「盆栽作家」であることを深く自覚し、同時に社会からも広くその存在が認知されることが大切なのです。
盆栽が「緑の芸術」として、また自然と人工を調和させた綜合芸術として、世界各地で賞賛されていることは、まことに喜ばしいことです。

活動・事業

  1. 研究活
    ・盆栽管理上の基本的課題
    ・盆栽創作上の専門的課題
    ・盆栽造形上の周辺的課題
    ・その他、盆栽の質的向上のために必要と認められる 諸課題
  2. 催事活動
    ・会員の作家活動を証する作品発表の促進・助成
    ・各種創作の競技会・展示会等の開催・援助
    ・会員作家の力量を顕彰する賞状・賞金の授与
  3. その他の活動・事業<
    ・盆栽の質的向上と盆栽作家の社会的評価を高めるために
     重要と認められる催事・運動等の主催・助成
    ・各種団体との共催、交流・援助・指導
    ・年一回以上の機関誌の発行

沿 革

 日本の盆栽文化の発展と芸術性の追求、研鑽を図る為、国内の代表者並びに有志に呼びかけ、1981年よりグループで勉強会を重ねること約10年間活動してまいりました。
 1991年(平成3年)7月に日本盆栽作家協会 第一回設立総会を東京、上野池之端 東天紅 高砂の間 において開催致しました。
 設立発起人として、金井格 東京農業大学教授、佐藤昭 夫実践女子大学教授、高木礼二 高木伝統文化振興財団理事長、福嶋茂夫 参議院議員、村田久造 日本盆栽協会顧問、片山一雨 一雨会会長、その他私共の有志(専業者)7名の発起人をもって、当日入会者を含めて約150名の参加者により、正式に協会が設立致しました。初代会長並びに代表幹事に山田登美男氏が決定致しました。
 尚、当日は東京国立博物館次長の林屋晴三氏「盆栽は芸術たりうるか」のテーマに設立記念講演により盛大な行事でありました。
 翌1981年 第一回日本盆栽作家展を有名な芝の美術倶楽部において開催し、床の間飾りにおいて会員30席をもって盆栽の伝統美を表現し、その研鑽を場所を変えて今日まで毎年続けております。
 その他、高木盆栽美術館との共催にて、創作盆器との出会いを10回続けてまいりました。
 現在、海外活動に力を入れており、イタリアにヨーロッパ支部を置き、ヨーロッパ8カ国に約200名位の会員と研究発表会、そして国によっては特別教室を開校しております。

    
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